ストレスが原因の便秘タイプ

さまざまな要因がストレスになって便秘になる

子供だけでなく、大人でもなりかねないのがストレスによる便秘です。ストレスが便秘につながるのは経験則で理解できると思いますが、具体的な理由は知っている方は少ないのではないでしょうか。

 

ストレスによる便秘の謎を解くには、まず自律神経の話をする必要があります。自律神経のうち、「交感神経」は脳を興奮させるしくみを指し、脳に血液を集めて働きを高める作用があるため、心拍数や血圧が上昇します。自律神経には生体リズムがあるのですが、交感神経はお昼頃にピークとなります。

 

一方、「副交感神経」は脳を落ち着かせるしくみとなります。心拍数や血圧を下げ、心を体をリラックスさせます。血液は全身に流れるようになり、脳への血流は比較的少なくなります。ピークは早朝や夜となります。

 

ところが、ストレスを受けると、「交感神経」と「副交感神経」のバランスが壊れてしまいます。ふたつの神経がバランスよく働いているうちは問題ないのですが、「交感神経」ばかりが身体を支配してしまうと、常に興奮した状態になり、リラックスすることができないのです。

 

この状態は腸にも影響を及ぼします。「副交感神経」には、腸のぜん動をうながす働きがあります。ぜん動は腸の内容物を肛門の方へと送る働きなので、うんちを外に出す際に重要です。つまり、リラックスしていないとうんちは出ないのです。

 

ところが、ストレスを受けて「副交感神経」が作用しなくなると、脳のうんちを外に出す指令が腸に届かなくなり、ぜん動が起こらなくなるため、腸内のあちこちでうんちが留まってしまいます。そして、腸がうんちで重たくなってしまい、ぜん動の動きがますます悪くなって便秘に至ってしまうのです。

 

大人の場合はさまざまなストレス要因があり、原因の特定は難しいですが、子供の場合は比較的簡単に推測できます。例えば「うんちをするとおしりが痛い」といったストレスであったり、さらには「学校でうんちをしたくない」「うまくうんちが出なくて親に怒られる」などが考えられます。そのため、保護者の方がしっかり観察すれば解決する場合が多いようです。最低でも、叱ったりして子供のストレスをさらに増やさないよう気をつけましょう。